片雲の風に誘われて

〜 旅の日誌 〜

炭鉱の町、ポトシ

バスに揺られて8時間。

あたりは真っ暗な4時ごろに到着。

とても冷え込んでおり、身体の芯まで凍りついているようだ。

どこの店も勿論しまっており、休息を取ることはできない。

標高が高くて苦しいのか、はたまた、喉の渇きから苦しいのかのか、自分でもわからなくなってくる。


こんな時間なのに、お酒を飲んで集会をしている人たちもいる。


銀行のATMブースで縮こまる。


声をかけてくる中年男性2人組。


先ほどの酔っ払いだ。


どうやら、飲んでた場所はホステルなようで、ソファーに座らせてもらえた。

色々と質問をされるが、勿論、自分はスペイン語はわからない。

お酒もすすめられた。


けど、自分に一番必要なのは水だ。



1時間程休ませてもらったのちに、朝の6時半ごろにそこを発つ。


あたりは、少し明るくなってきてる。

ポトシは山にそびえたっている町のため、山の下には朝日を浴びた町を見ることができた。


なんとキレイなんだ。


身体はまだ芯から冷えているため、歩くことに。

バックパックを背負ったまま、早朝観光。


8時頃には水をなんとか買うことができ、昨日の昼間ぶりの水分補給。


その後、扉があいている宿を見つけ、今晩の宿は無事に確保。

部屋にはまだ入れないが、ソファーで休めてもらえることに。


鉱山のの町、ポトシでは炭鉱ツアーに参加することができる。

多くの旅人は、これを求めてやってきているのであろう。

せっかくなので、8時半からのツアーに申し込むことに。

ツアー催行2分前。

幸いなことに、ツアーはこの宿を拠点にしていた。

ツアー代金は90bob。約1350円。

早速、防具服を身につける。


ヘルメット、上着、ズボン、長靴、ヘッドライト、マスク。

完全防備だ。

それに加えて、ダイナマイトも手にもっている。



そして、いざ、鉱山の中へ足を運ぶ。

f:id:onthewing:20140827064826j:plain


鉱山の中はヘッドライトなしでは真っ暗闇。
天井も低く、通路も入り組んでいる。

ここで迷ったら大事だ。

険しい道のりを進む。

f:id:onthewing:20140827064828j:plain

f:id:onthewing:20140827064831j:plain

マスクをしているが、異臭が鼻を突く。

壁はライトを当てると宝石の様に輝いている。

f:id:onthewing:20140827064834j:plain

しかし、この過酷な環境でも、鉱夫達は働いているのだ。

f:id:onthewing:20140827064946j:plain



坑内での滞在時間はたった数時間であったが、地上の光が見えた時の喜びは、本当に半端ないものであった。


※今回は書き方を変えてみました。